口呼吸は歯周病や歯並び、健康にも悪影響!口呼吸トレーニングあいうべ体操
投稿日:2021年2月1日
カテゴリ:スタッフブログ
こんにちは。
実籾駅から徒歩1分にあるコウノ歯科医院です。
口呼吸が及ぼす影響
息をする時、鼻で呼吸するのが正常ですが
お口を開けて呼吸することを口呼吸といいます。
口で呼吸することによりお口の中が乾燥します。
通常お口の中は唾液による自浄作用(唾液が汚れを洗い流す作用)のおかげで
食べかすなどの汚れがたまりにくくなっています。
しかしお口が空いた状態だと乾燥することによって
汚れがたまりやすくなってしまうので、
虫歯や歯周病に悪影響を及ぼします。
虫歯や歯周病の原因は細菌感染なので
口呼吸が直接原因になるというわけではありませんが
悪影響を与えてしまう一つの要因です。
また、お口の中が乾燥することにより
口臭にも悪影響を及ぼします。
乾燥した状態では口臭が強くなります。
口臭についてはこちらの記事もご参照ください。
口呼吸によりお口の周りの筋肉が正常に働かないことにより
歯並びにも影響します。
正常な歯並びは”U”のようになっていますが
口呼吸をしているとお口の周りの筋肉のバランスが崩れ
”V”のようになってしまいます。
こうなってしまうと歯が並びきるスペースが足りなくなってしまい
凸凹に並んでしまったり上下のかみ合わせが悪くなってしまいます。
ほかにも歯並びに影響が出る癖はあるので
こちらの記事もご参照ください。
お口のことだけではなく口呼吸は体の健康にも影響を及ぼします。
風邪をひきやすくなることにもつながってしまいます。
鼻で呼吸していれば風邪菌やほこりは
鼻の粘膜や毛、鼻水により体への侵入が防がれていますが、
お口で息をしているとそれらの防御機構が働かないため
風やインフルエンザにかかりやすくなってしまいます。
口呼吸の対処法
口呼吸をしてしまう原因として鼻が詰まっているなど
治療が必要な場合はまずそれを改善します。
”癖”としてやっている場合には
意識的にやめるようにさせるというのが初めの治療法です。
訓練や装置、睡眠中お口にテープを張るなど治療法もあります。
自分でできる口呼吸を鼻呼吸に治すためのトレーニングもあるので紹介します。
「あいうべ体操」という
舌の位置を正常にすることによって
口呼吸から鼻呼吸に改善することを目指すトレーニングです。
やり方はとても簡単!
①「あー」と口を思い切り開ける
②「いー」と口を思い切り横に広げる
③「うー」と口を思い切りタコのように前に突き出す
④「ベー」と下を思い切りだし顎をなめるつもりで下に突き出す
声は出さなくても大丈夫ですし、もちろん出してもいいです。
ポイントはとにかく思い切り力いっぱいやることです。
①~④を1セットで5秒程度で行いましょう。
毎日10セット×3回行うのを目標にしてみましょう。3分でできます。
口呼吸を治すトレーニングとして紹介しましたが、
舌の筋肉が鍛えられることで誤嚥のリスクを減らせたり
小顔効果やしわの改善なども期待できます。
お食事前、歯磨き後などやりやすいタイミングを決めてぜひ行ってみてください。
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